入れ歯
入れ歯とインプラントの割合
入れ歯とインプラントの利用者割合はどのくらいでしょうか。厚生省発表の数値をもとに、入れ歯とインプラントの割合を比較し、入れ歯とインプラントのどちらを選べばよいのかについて、まとめて掲載しています。
入れ歯とインプラントの利用者割合
入れ歯とインプラントは、どちらも歯を失った際に行う、歯を失った部分を人工物で補う治療です。どちらも人工の歯として、噛む機能の回復、見た目の改善を目的として使われる点が共通しています。入れ歯とインプラントはどの位の割合で選ばれているのでしょうか。入れ歯とインプラントの利用割合の参考になる数値を、厚生省が発表している歯科疾患実態調査で見ることができます。
補綴物の装着割合(高齢者:65歳以上)
年齢階級(歳) ブリッジ (%) 部分床義歯 (%) 全部床義歯 (%) インプラント (%)
65~69歳 64.4 35.7 10.2 3.4
70~74歳 72.5 44.9 18.2 5.9
75~79歳 77.3 52.2 24.6 4.2
80~84歳 81.6 54.2 38.2 3.1
85歳以上 77.5 45.2 47.6 2.1
参照)令和4年(2022年)歯科疾患実態調 https://www.mhlw.go.jp/content/10804000/001112405.pdf
ブリッジは高齢者にも広く普及している、歯を失った部分を人工物で補う治療のひとつで、年齢が上がるにつれて装着率も上昇傾向にあります。特に80代では、装着率が8割を超えており、多くの高齢者がブリッジを選択している実態が見て取れます。また、入れ歯(部分床義歯・全部床義歯)も同様に高齢になるほど使用率が高まり、85歳以上では約9割が何らかの入れ歯を装着しているという結果が出ています。加齢に伴い自歯を失う人が増えるため、取り外し可能な入れ歯は依然として主流の選択肢となっていることが、割合を見ても明らかです。
インプラントの装着率は全体的に低く、最も高い年代でも70〜74歳の5.9%の割合にとどまっています。外科的手術や費用面、身体的な条件などが影響し、高齢者にとっては選択のハードルがやや高い治療法となっていることを数値からみることができます。
入れ歯が選ばれる理由とメリット
入れ歯は、歯を失ったときに人工物で補う治療として昔から広く使われています。近年インプラントも注目されていますが、いまだ多くの人が入れ歯を選ぶ理由があります。入れ歯には部分入れ歯と総入れ歯の2種類があり、部分入れ歯は一部の歯を失った場合に残った歯に固定し、総入れ歯は全ての歯を失ったときに歯ぐきや顎の形に合わせて作られます。
入れ歯の大きなメリットはコストの安さです。インプラントに比べ費用が抑えられ、保険適用のものも多いため経済的負担が軽いです。また、治療期間が短く、数回の通院で装着できるため、早く噛めるようになります。さらに取り外して掃除ができるので、日々のメンテナンスも簡単です。入れ歯は「費用を抑えたい」「早く使いたい」「手軽に手入れしたい」方に適しており、高齢者や持病のある方にも広く選ばれています。
インプラントが選ばれる理由とメリット
入れ歯に選ばれる割合に比べると、今のところは少数ですが、歯を失った際の治療法として、近年注目を集めているのがインプラント治療です。インプラントは、チタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する方法で、入れ歯やブリッジに比べ多くの利点があります。埋入方法や被せ物の形状によりいくつかのタイプがあり、患者さんの口腔状態や希望に合わせて選ばれます。
インプラントは顎の骨に直接固定されるため、自然な見た目と自分の歯のような噛み心地を実現します。固定式で安定しているため、食事や会話も快適です。また、適切にケアすれば10年以上の長期使用が可能で、耐久性に優れています。さらに、人工歯根が顎の骨に刺激を与えることで骨の萎縮を防ぎ、顔の形を維持する効果も期待できます。
このように、機能性と審美性の両方を兼ね備えたインプラントは、快適で健康的な生活を目指す方に適した治療法です。
インプラントのメリットは、上述のように自然な見た目や噛み心地、耐久性の高さが挙げられます。一方で、手術が必要であることや治療期間が長いこと、費用が高額になることがデメリットとなります。インプラントは高額な治療であり、保険適用外であることが多いため、費用面で躊躇する方も少なくありません。また、手術から人工歯の装着まで数ヶ月を要するため、治療期間の長さも利用割合に影響しています。これらの点から、経済的・時間的な余裕がある方や、長期的な機能性を重視する方に選ばれる傾向があります。
入れ歯とインプラントどちらを選ぶのか
現在の利用割合を見ると、高齢者を中心に入れ歯が広く使われている一方で、インプラントは費用や身体的条件から利用者が限られています。入れ歯は手軽で費用も抑えられ、短期間で治療が完了するため、幅広い年齢層に適しています。対してインプラントは自然な見た目や噛み心地が魅力ですが、手術や費用面での負担が大きいため、健康状態や予算を考慮する必要があります。入れ歯とインプラントどちらを選ぶのが適しているのかは、ライフスタイルにより異なります。健康状態、予算を踏まえて、専門医と相談しながら最適な治療法を選びましょう。
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