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歯科のレントゲンで防護エプロンは必要?必須ではない理由をわかりやすく解説

歯科医院でレントゲン撮影を受けるとき、以前は鉛の入った防護エプロンを着けることが一般的でした。そのため、最近歯科医院でレントゲンを撮る際に「防護エプロンを着けなくて大丈夫なの?」と不安に感じる方もいるかもしれません。

結論からいうと、現在の歯科レントゲン撮影では、防護エプロンは必ずしも必要とはされていません。

これは「安全対策をしなくなった」という意味ではありません。歯科のレントゲン機器や撮影技術が進歩し、必要な範囲をできるだけ少ない放射線量で撮影できるようになってきたためです。

歯科用防護エプロンとは

歯科用防護エプロンとは、レントゲン撮影時に体へ装着する鉛入りのエプロンのことです。主に腹部や体幹部への放射線の影響を減らす目的で使われてきました。

昔は、レントゲン撮影に対する不安を和らげる意味でも防護エプロンを装着することが多くありました。しかし現在では、歯科のレントゲン撮影における放射線量は非常に少なく、防護エプロンの効果よりも撮影そのものを適切に行うことが重要と考えられています。

防護エプロンが必須ではないとされる主な理由

歯科のレントゲン撮影で防護エプロンが必須ではないとされる理由は、大きく分けて4つあります。

1. 歯科レントゲンの放射線量はもともと少ない

歯科で行うレントゲン撮影は、医科のCT検査などと比べても一般的に放射線量が少ない検査です。
もちろん、レントゲン撮影に放射線を使う以上、完全にゼロリスクとはいえません。そのため、歯科医院では必要性のある撮影だけを行い、できるだけ少ない線量で診断に必要な画像を得ることが大切です。

現在は、必要な部位を確認するためにレントゲンを撮影し、むやみに撮影回数を増やさないという考え方が重視されています。

2. 防護エプロンよりも撮影条件の最適化が重要

日本歯科放射線学会の指針では、防護エプロンは患者さんにとって目に見える防護手段である一方、実際には撮影条件の最適化など防護エプロンより重要な対策があるとされています。
たとえば、以下のような対策です。

  • ・必要なときだけレントゲン撮影を行う
  • ・撮影範囲を必要な部分に絞る
  • ・適切な撮影条件で撮影する
  • ・過去の画像が使える場合は活用する
  • ・撮り直しをできるだけ避ける

つまり、ただ防護エプロンを着けることよりも「本当に必要な撮影か」「適切な条件で一度できれいに撮影できるか」が重要です。

3. 防護エプロンが画像に写り込むと再撮影になることがある

防護エプロンは、撮影の種類や装着位置によってレントゲン画像に写り込んでしまうことがあります。
特にパノラマレントゲンでは、防護エプロンが下顎の前歯部分などに重なり診断に必要な画像が見えにくくなる場合があります。
その結果、もう一度撮影が必要になるとかえって患者さんの被ばく量が増えてしまう可能性があります。

防護エプロンを着けない判断は、「何もしない」のではなく、撮り直しを防ぎ必要な画像を一度で正確に撮るための判断でもあります。

4. 体内で発生する散乱線はエプロンで防ぎきれない

レントゲン撮影では、体の外から入る放射線だけでなく体内で散乱する放射線もあります。防護エプロンは体の外側を覆うものなので、体内で発生する散乱線を完全に防ぐことはできません。
そのため、歯科のレントゲン撮影では、防護エプロンだけに頼るのではなく撮影範囲や撮影条件を適切に調整することが大切です。

日本国内の指針ではどう考えられている?

日本歯科放射線学会の「歯科エックス線撮影における防護エプロン使用についての指針」では、撮影方法ごとに防護エプロンの考え方が示されています。

口内法エックス線撮影

撮影の向きや条件によって防護エプロンを使用する意義がある場合もあります。ただし、必ず使用しなければならないとはされておらず、患者さんの心理面への配慮として考える方が適切とされています。

パノラマエックス線撮影

防護エプロンによる実質的な線量低減効果はほとんどないとされ、不適切に装着すると画像に重なって再撮影が必要になる可能性があります。

頭部エックス線規格撮影

照射範囲や甲状腺の位置によって判断が必要です。甲状腺が照射野に入る、または近い場合には、甲状腺カラーの使用が有効とされる場面もあります。

このように「どんな撮影でも必ず防護エプロンを着ける」というより撮影方法や患者さんの状態に合わせて判断することが大切です。

海外では防護エプロンはどう考えられている?

アメリカ歯科医師会は2024年、歯科レントゲン撮影時の鉛エプロンや甲状腺カラーの使用、現在は推奨しないという勧告を発表しました。

その理由として、現代のデジタルX線機器や照射範囲を絞る技術によって撮影部位以外への放射線量が抑えられていること、また防護具が画像の妨げになり再撮影につながる可能性があることが挙げられています。

欧州の歯科放射線防護ガイドラインでも歯科X線撮影で腹部への鉛防護をルーチンとして使用する根拠はないとされています。

国内外の流れとして、防護エプロンを一律に着けることよりも必要な撮影を正しく行い、撮影条件を最適化することが重視されています。

妊娠中でも防護エプロンなしで大丈夫?

妊娠中または妊娠の可能性がある方は、レントゲン撮影に不安を感じやすいと思います。

歯科のレントゲン撮影では、撮影部位が主に口やあごの周辺であり、腹部から離れています。また、必要な範囲に絞って撮影を行うため、胎児への影響は非常に少ないと考えられています。
ただし、妊娠中の方や妊娠の可能性がある方は、撮影前に必ず歯科医師やスタッフへお伝えください。

レントゲン撮影が本当に必要か、今撮影するべきか、別の方法で確認できるかを含めて状態に合わせて判断します。

子どものレントゲンでは防護エプロンは必要?

お子さまのレントゲン撮影でも、防護エプロンが必ず必要とは限りません。
大切なのは、大人と同じように「必要なときだけ撮影すること」と「適切な条件で撮影すること」です。

小児歯科では、永久歯の位置、虫歯の進行、歯の生え変わり、あごの成長など、目で見ただけでは分からない部分を確認するためにレントゲンが必要になることがあります。

不安がある場合は、撮影前に「なぜレントゲンが必要なのか」「どの部分を確認するのか」を遠慮なくご相談ください。

不安な方は撮影前にご相談ください

防護エプロンが必須ではないと聞いても不安がすぐになくなるわけではないと思います。医療では、科学的な安全性だけでなく患者さんの安心感も大切です。

過去の習慣から防護エプロンがないと不安な方、妊娠中の方、お子さまの撮影が心配な方は、撮影前に歯科医師やスタッフへお声がけください。撮影の必要性や放射線量、防護エプロンの使用可否についてできるだけ分かりやすくご説明します。

京成大久保・習志野市周辺で歯科治療やレントゲン撮影に不安がある方は、シエルデンタルクリニックへお気軽にご相談ください。

参考文献

・日本歯科放射線学会防護委員会「歯科エックス線撮影における防護エプロン使用についての指針

・American Dental Association「ADA Releases Updated Recommendations to Enhance Radiography Safety in Dentistry

・European Commission「Radiation Protection 136 — European guidelines on radiation protection in dental radiology

・Rottke D, et al.「Influence of lead apron shielding on absorbed doses from panoramic radiography

・Kelaranta A, et al.「Radiation exposure to foetus and breasts from dental X-ray examinations: effect of lead shields

よくある質問

歯科のレントゲンで防護エプロンを着けないのは危険ですか?

現在の歯科レントゲン撮影では、防護エプロンは必ずしも必要とはされていません。撮影範囲を絞ることや必要な撮影だけを行うことが重要です。不安がある場合は、撮影前にご相談ください。

防護エプロンを着けた方が安全ではないのですか?

防護エプロンが画像に写り込むと診断に必要な部分が見えにくくなり、再撮影が必要になることがあります。その場合、結果的に放射線を受ける回数が増えてしまう可能性があります。

妊娠中でも歯科レントゲンは受けられますか?

歯科のレントゲン撮影は主に口やあごの周辺を撮影するため、腹部から離れています。
ただし、妊娠中または妊娠の可能性がある方は、撮影前に必ずお伝えください。撮影の必要性を確認したうえで判断します。

子どもがレントゲンを撮るときも防護エプロンなしで大丈夫ですか?

お子さまの場合も防護エプロンが必ず必要とは限りません。大切なのは、必要なときだけ撮影し適切な条件で行うことです。心配な場合は、撮影前に説明を受けてから判断できます。

レントゲン撮影を断ることはできますか?

患者さんには説明を受けたうえで判断する権利があります。ただし、虫歯や歯周病、根の病気、親知らず、インプラント治療などでは、目で見えない部分を確認するためにレントゲンが重要になることがあります。不安な点があれば、まずは歯科医師へご相談ください。

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シエルデンタルクリニックは千葉県習志野市大久保にある歯科医院です。クリニックはバリアフリーのため、ベビーカー、車いすの方でも負担なく受診していただけます。患者様にとっての利便性を最優先に設計しており、半個室での治療となります。京成本線 京成大久保駅より徒歩8分の場所にあるので、電車での通院がしやすい立地です。お車での通院も可能です。御成街道沿いにあり、20台停められる広々とした駐車場がありますので、津田沼市、船橋市、花見川区などからも車でアクセスしやすい場所にあります。

歯科医療は日々進化し、よりよい治療法が次々に登場しています。その情報を患者様にお伝えし、快適な空間で気持ちよく治療を受けていただくことは、歯科治療においてとても重要です。当クリニックは完全予約制で待ち時間をなくし、口腔内の環境チェックやマイクロスコープを使ったメンテナンスなど、お口の状態に合わせたオーダーメイドの治療をご提案しています。健康な人生には、信頼できる歯科クリニックが必要です。京成大久保の周辺地域にお住いの方で歯のことでお困りでしたらお気軽にご相談ください。当クリニックは予約制となっております。急患にも対応いたします。お電話にて日時をご予約ください。

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